就活一問一答: Q.【大学講演での質問】1人ひとり価値観が違うと私は思うのですが、何故自分を正当化する「普通」「当然」「常識」といった言葉で価値観を1つにまとめたがるのでしょうか。

2011年4月4日月曜日

Q.【大学講演での質問】1人ひとり価値観が違うと私は思うのですが、何故自分を正当化する「普通」「当然」「常識」といった言葉で価値観を1つにまとめたがるのでしょうか。


おもしろいご質問ですね。また、集団で同じ価値観を共有した方が安心感を持てる人が居るからだと思います。人によって程度の差はあると思いますが、ほぼそれが理由でしょう。また、人付き合いをする上で常識などの一般化された観念があった方が、分類しやすいという側面もあるでしょう。たまに「業界の常識」なんて単語を耳にします。逆に考えればその常識が通じる方は「同じ業界」というラベリングが可能になりますね。日本語が通じることを常識だとした場合、「日本人」が同じ分類に位置し「アメリカ人」が別の分類に入る事になります(差別的な意味ではありません)。日本語が堪能な外国語出身の方は他の常識(知識・容貌等)でまた「日本人」という分類からはじかれる事になります(重ね重ね言いますが、差別的な意味ではありません)。意図的に常識という括りを設定する人もいれば、自然発生的なものもあるかもしれませんね。集団生活をする上で発展した分化様式なのかもしれません。大学3年生になったら就職活動をはじめるというのは「常識」でしょうか「非常識」でしょうか。