就活一問一答: Q.もう本当にわからないです。何もかもが。ペンネーム:鬱です

2011年3月7日月曜日

Q.もう本当にわからないです。何もかもが。
ペンネーム:鬱です

「最近、「就活 鬱」でググってる自分がいます。友達が次々にESを通す中、私は半分通ればいい方です・・・。もうすぐ初めての面接です。でも全くうまくいく気がしません。よく、就活本をみると皆さんスラスラと上手い文を述べているようですが、あれが事実なら私はどれだけ皆さんと比べてどれだけ劣っているのでしょう・・・。一般人はあんなに上手く言えるものなのですか?
今までまじめにやれば報われると信じて頑張っていました。しかし最近は正直、まじめにやっても本当に意味あるのかと考えてしまいます。まじめにやった大学受験も私だけ失敗してるし、その他いろいろもあって、今回もどうせ私だけダメなんだろうとか思えてしまいます。
ある日突然やりたい仕事を見つけろと言われ、そして大学を卒業するまでに見つけないと一生を棒に振ると言われ・・・もうわけわがわかりません。
やりたい仕事なんて無いのが普通なのではないのですか。
もう本当にわからないです。何もかもが。」が質問の全文です。
さて、お答えになるかどうかはわかりませんが、個人的にはやりたい仕事が降って湧いてくることなんてねぇよな、と思っています。
就活本に書いてあることは鵜呑みにする必要はありません。成功事例が書いてあるのは、書いてある通りにすれば合格するから出版されているわけではありません。売れるからそう書いてあるだけです。
大学を卒業したら就職をする、ということと、経済的に自立するということ、そしてやりたい仕事に就くということは全部別の意味だと思います。就職をした事がない人にやりたい仕事を見つけろ、というのは異性を見たことがない人に理想の男性像、女性像を述べよ、と言っているのと同じで本来無茶なものだと思います。ただ、多少はやりたい事の方が踏ん張りが効いていいんじゃね?程度の気持ちでいましょう。
学生さんからの質問で「●●になりたいのですが、叶わない夢は諦めた方が良いでしょうか」なんて質問を頂くことがあります。大学を卒業して就職する=夢の出発点だと思われているのでしょう。就職して社会人経験をつんで、それから目指す●●になっても良いのに、まるで就職したらその時点で自分の可能性の限界が決められているかのようです。また、そういう指導をしている方がおられるのでしょう。そもそも成功って何でしょうかね。
長々と書きましたが、ご質問に簡潔に、僕の考えを箇条で記します。
1.ESが半分も通っているのは良いことだと思います。一つも通らない方もいます。
2.一般人の指す意味が分かりませんが、就職活動の本を書いているのは学生ではなく、プロです。素お時点で比較対象は無意味。あれらは単なる参考書です。自分は参考書がかけないから(参考書の用に面接が出来ないから)といって悩む必要はありません。
3.真面目は基本ですが美徳ではありません。真面目にやっても報われないことは多いです。報われる可能性が多少増えるだけです。ただ、まぁ、周囲から好感をもたれますね。
4.やりたい仕事は死ぬまでに見つかれば恩の字です。やりたい趣味のためにやりたくない仕事をしている方もおられるでしょう。生き方は自由。
5.大学を卒業するためにやりたい事を見つけないと棒に振る、と仰った方に、「アンタはどうなのさ」と効いて見ましょう。
6.何もかもがわからなくてもいいでしょう。「何もかもがわかっている人」なんて、僕は見た事がありません。もちろん僕も含めて。